Folklore06

Servus AKIの食卓のフォークロア

師匠と弟子の食談義

今までメールマガジンに書いていたコラムを発表、そしてそれに関連した資料を掲載
でもちょっと眉唾    なんだ嘘かよ〜、そー言われても・・・・・
ま〜、それなりに読んで下さい。少しは話の話題なるかも????

そうそう、Servus(セアヴス)とは、ウイーンの方言で[今日は]と言う意味です [フォークロア]とは、民間伝承、民俗学、と訳されています。つまり食に関するあらゆる、フォークロアな事柄をお届け致します。なんちゃって・・・・

WIEN010-1.jpgウエストバーンホーフの夜明け

クリスマス(3)


【弟子】 それじゃ師匠、クリスマスケーキを教えてください。

【師匠】 それぢゃ、フランスのビュッシュ・ド・ノエルという、クリスマ
     スケーキを紹介しよう。ところでビュッシュ・ド・ノエルという
     菓子は知っておるか。

【弟子】 そりゃもちろんですよ。木の形をしたケーキですよね。実は去年
     初めて食べたのですが何で木の形なんですか?

【師匠】 また少し話が長くなるが、ビュッシュとは、木とか丸太とか日本
     語でいっているが、見てのとおり木の切り株型ぢゃ。
     これが何で縁起物になったかといとぢゃな。はるか太古の昔に遡
     る。人間が初めて『火』というものを手にしたとき「人間」が
     「猿」と分かれたなんていう人もおるが、この『火』が闇夜から
     獣などの恐怖から身を守ってもらったものぢゃ。人間という動物
     はこの『火』がなければとっくに滅んでいたのではないかと思わ
     れる。真っ暗闇の深夜、『火』の周りで寝ている人間に襲いかか
     ろうと猛獣たちは潜んでいたのぢゃが、薪というのは中に入って
     いる空気や松脂状の物質が火の中で膨張すると大きな音ではじけ
     る。この大きな音で闇に潜んでいた獣たちもびっくりして逃げて
     いき人間は助かったことが由来ぢゃとワシは思っとる。

【弟子】 なんだ、これは師匠の考えですか。でも、ほんとっぽいですね。

【師匠】 またワシの事を疑っているのか。何の武器も持たない古代人から
     すれば『火』という武器は何物にもかえがたいものぢゃ。暗闇を
     見つめていた人間は、闇夜から聞こえる唸り声などは悪魔の声と
     思っておったのぢゃろうな。それが大きな爆発音と共に静寂が訪
     れるというのは『火』は神の使いと思ってもいたし方がないもの
     ぢゃ。それで、今でも薪を焼いた灰には火傷に効くとか、雷や火
     事のおまじないとして今でも信じられておる。

【弟子】 それで薪型のケーキになったんですね。縁起物を食べるなんて日
     本と同じですね、薪にもいろいろあるということですね。

【師匠】 このビュッシュ・ド・ノエルに乗っているキノコにも意味がある
     昔の人は何もないところから生えてくるキノコが不思議じゃった
     そうだ。もちろん今では胞子菌であるという事はわかっておるが
     昔の人は何もないところからどんどん生えてくるキノコが子孫繁
     栄の象徴として崇められたのぢゃな。
     どうじゃ、こんなもんで。

【弟子】 次はですね。クリスマスカードについてです。

【師匠】 まだあるのか。またこの次ぢゃ。

【弟子】 エ〜〜!まだひきのばすんですか〜〜。

☆━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━☆
毎月の発行です。
長文になった場合は、分けて発行しますが一つのテーマを月一回発行します
個人で使う場合に限り、自由にお使いください
但し公開する場合は連絡してください。(権利は放棄していません)
■発行者:Aida  mailto:servus@kitanet.ne.jp
■このメールマガジンの無断転載禁止。
■いつでも登録/解除可能です。こちらから入ってください
URL:<http://isweb12.infoseek.co.jp/gourmet/servus>
☆━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━☆

クリスマス(4)


【弟子】 師匠、もうこれでおしまいですよ。引き伸ばさないで下さいね。
     クリスマ・スカードから教えてください(少しやけ気味)(`ヘ´)

【師匠】 クリスマス・カードはイギリスで18世紀末頃から始まってきて
     手作りのカードを送る風習があったそうぢゃ。印刷した本格的な
     クリスマス・カードは絵柄や文字を印刷されたものが19世紀に
     は売られていたそうぢゃ。絵柄はキリストの絵ぢゃな、今でも私
     の友人であるフランス人やオーストリア人からはシンプルな絵柄
     のものを送ってくる。このクリスマスカードはイギリスで爆発的
     な人気を呼び郵便局ではパニックになり、このために町のあちこ
     ちに郵便ポストがお目見えしたのぢゃ。いわば、ポストはクリス
     マスカードを処理する為に生まれたようなものぢゃな。

【弟子】 ポストはそれで出来たんですか、これは初耳ですね。当時クリス
     マスカードはいったい、いくら位したんですか。

【師匠】 クリスマスカードが出始めたのは、記録に残っているのは、1840
     年代ころといわれておる。イギリス王立美術院会員ホースリー
     J.C.Horsley がコール HenryCole からの依頼により 1843 年に
     デザインしたものという。
     1 枚 1 シリングで売られたということぢゃ。 でも枚数には
     限りがあったそうぢゃ。1000枚位と記録にはあるな。
     これも1860 年代にロンドンの印刷会社がクリスマス・カード
     の量産を始めてから一般に利用されるようになり,しだいに需要
     が増大して輸出されるようにもなった。ポストが出来たのもこの
     頃ぢゃ。

【弟子】 師匠、もうこの際ですからクリスマスに関する事をどんどん教え
     てくださいよ。

【師匠】 クリスマスというとクリスマスキャロルぢゃな。クリスマス・キャ
     ロルというのはクリスマスの時期に歌われる宗教的な民謡を総称す
     る呼び名ぢゃ。ただし,キャロルは英語の言い方で、フランスでは
     ノエルnoel,ドイツではクリスマスのリートWeihnachtslied,
     スペインではビリャンシーコvillancicoと呼ばれておる。おぬしは
     このクリスマスキャロルというのは知っておるか。

【弟子】 そのくらい知ってますよ。例えば「聖しこの夜 」とか「もろび
とこぞりて」なんかそうですね。

【師匠】 よく知っておるの〜。この「聖しこの夜 」のエピソードも面白い。
     1818年、クリスマスまであと数日という日のオーストリアは
     サルツブルグの近郊にある、オーベンドルフという村の聖ニクラウ
     ス教会のオルガンが壊れてしまったのぢゃ。修理を頼んでも田舎の
     村までは間に合わない。そこで急遽、教師でもあり、教会のオルガ
     ニストでもあったフランツ・グルーバーにオルガンの変わりにギ
ターで伴奏をしてもらうよう依頼し出来上がったのが「聖しこの
夜」という名曲だったんぢゃ。この教会はドナウ河の洪水で流さ
れてしまい今では当時より少し小さめの教会が建っている。クリ
スマスの時期になると世界中の人が集まり 「聖しこの夜 」を
合唱するそうぢゃ。ワシも行ってきたぞ
     そのほかにも沢山あるが一部を紹介すると
     いけるものすべて
     あめにはさかえ
     あめなるかみには
     ひさしく待ちにし
     エッサイの根より
     ベツレヘムに君いでたもう
     天使ガブリエル
     マリヤはあゆみぬ
     マリヤの讃歌
     あゆめるヨセフに
     さやかに星のきらめく ・・・・・・と続くがこのくらいでよいか。

【師匠】 ディケンズの小説「クリスマスキャロル」は有名ぢゃ。この話が
もとで「共同募金」がはじまったのぢゃ。
     19世紀の後半にはおもちゃのデパートも出来たしポインセチア
の鉢植えはアメリカの外交官がメキシコで発見し19世紀後半、各
国に輸出されブームになったんぢゃ。
     本来のクリスマスとはかけ離れるが、クラッカーもそうぢゃ
     1847年のイギリスでパン屋のトム スミスがフランスの食品展示
     会で引っ張ると中からキャンディーが飛び出すボンボンを見て、
     これにヒントを得てボンボンの中にメッセージ、占いを入れクリ
     スマス用の菓子として売りヒットしたんぢゃな。更に工夫をして
     暖炉の薪が爆ぜるのを見て、音の出るクラッカーが出来たんぢゃ。
     こんなもんでどうぢゃ。もういいだろう。

【弟子】 食に関わった話というよりも、脱線しましたが面白かったです。
     次回は12月で2002年最後の話にになりますので宜しくお願
     いしますよ気合を入れてくださいね師匠。

☆━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━☆
毎月の発行です。
長文になった場合は、分けて発行しますが一つのテーマを月一回発行します
個人で使う場合に限り、自由にお使いください
但し公開する場合は連絡してください。(権利は放棄していません)
■発行者:Aida  mailto:servus@kitanet.ne.jp
■このメールマガジンの無断転載禁止。
■いつでも登録/解除可能です。こちらから入ってください
URL:<http://isweb12.infoseek.co.jp/gourmet/servus>
☆━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━☆